2024.02.26
家電リサイクル法の対象品目が追加
家電リサイクル法の対象品目が追加となりました。改正法は、2024年4月1日から施行予定です。
追加と言っても、既存の家電4品目に新たな品目が加わり、5品目になった…ということではありません。追加は、テレビの中に「有機ELテレビ」が加わったというものです。何か注意するべき点はあるのでしょうか?解説していきます。
「テレビ」の中でも対象外だったもの
実は、従来の家電リサイクル法では「ブラウン管テレビ」「デジタル液晶テレビ」が対象として指定されており、「有機ELテレビ」は対象外でした。
ただ、これは比較的新しい技術が使用されている「有機ELテレビ」に法規制が追いついていなかっただけです。いわば法律の穴埋め的改正ですね。
事業者の実務への影響は?
今回の改正は、事業者の廃棄物管理への影響はあまり想定されません。
「有機ELテレビを廃棄する際には家電リサイクル法の対応が必要になる」というのはもちろんなのですが、そもそも会社が所有しているテレビが「有機ELテレビ」か「デジタル液晶テレビ」なのかを把握している方はほとんどいないのではないでしょうか?
現時点で「有機ELテレビ」は「デジタル液晶テレビ」よりも高価で、趣向品としての意味合いが強いため、会社に設置されることは稀かと思います。
なので、「有機ELテレビ」と「デジタル液晶テレビ」の定義を確認したりや、見分け方などを考える必要はないということです。
今まで通り「テレビの廃棄には家電リサイクル法の規制がかかる」という認識でいていただければ問題ありません。